私の育毛体験記

「私の育毛体験記」は文字通り私の実体験をつづるものです。正真正銘本物です。薄毛から約6か月で復活、約1年で増量を遂げたストーリーを写真付きで公開します。

薄毛の進行「メカニズム」

前回「私の育毛体験記(35歳~36歳)」はいかがでしたでしょうか?

 

その記事で私は紙幅の関係で、薄毛の進行メカニズムやフィナステリドの効用を割愛しました。しかし割愛したままで話を進めることは、理解の不足を招き わかりづらくなってしまうため、本日は割愛した箇所(薄毛の進行メカニズム等)を解説します。

 

あなたもご存じの知識かもしれませんが、今後当ブログを更新するうえで、必須知識になると思いますので、どうぞお付き合いください。

 

では始めます。

 

髪の毛の本数は生まれた時点で決まっていて、およそ10万本と言われます。髪の毛には一定の寿命があり、成長したあと自然に抜け、再び同じ毛穴から新しい毛髪が生えます。この繰り返しをアサイクル(毛周期)と言います。


このヘアサイクルは、成長期(初期・後期)、退行期、休止期に分かれ、(繰り返しになりますが)この3つを一つのヘアサイクルとして髪の毛は生え変わります。通常、成長期の毛髪は全体の80~90%、休止期の毛髪は10~20%を占めると言われます。

 

ところで「AGA」という言葉がありますね。あなたも何度と聴いたことがあると思います。これは「Androgenetic Alopecia」の略で男性型脱毛症のこと。このAGA を発症しやすい体質は遺伝すると言われます。

 

髪の毛は「成長期→退行期→休止期」というサイクルで生え変わることは先述しましたが、AGAが進行すると「成長期」が終わらないうちに髪の毛が抜けますので、どんどん薄毛になり、薄毛に見えます。1日に抜ける髪の毛は50~100本で、100本以内であれば特に心配する必要はありませんが、それ以上になるとAGAの可能性が出てきます。シグナルとしては、髪の毛が細くなったり柔らかくなる感じです。

 

このAGA(男性型脱毛症)ですが、遺伝することは申し上げましたが、睡眠や運動不足、食事といった生活習慣の乱れも、発症や進行に大きく影響する可能性があると言われます。よってAGAの原因は下記の3点にまとめられます。

 

・男性ホルモン

・遺伝

・生活習慣

 

上記3点のうち、着目すべきは1番目「男性ホルモン」です。2番目は置いておき3番目の生活習慣も大事ですが、いくら生活習慣を見直しても1番目がそのままでは改善は見込めません。ということで主原因を1番目とし、本記事は1番目を深堀りします。

 

<男性ホルモン>

通常、男性の場合、主に睾丸から男性ホルモン(テストステロン)が分泌されていて、この男性ホルモン(テストステロン)は血中に溶け込み、体中の各細胞内に入ります。

 

細胞内に入った男性ホルモン(テストステロン)は、筋肉を発達させたり、体毛を増やしたり濃くしたり、また、性欲を高めたり皮脂の分泌を促す役割ももちます。よって男性ホルモン(テストステロン)自体が薄毛の原因になっている、ということではありません。

 

ではどうなのか?

 

実はこの男性ホルモン(テストステロン)が、人体に存在する酵素の一種「5αリダクターゼ」 と結びつくことで初めて問題となります。

 

男性ホルモン(テストステロン)が「5αリダクターゼ」 と結びつくと、DHT(ジヒドロテストステロン )という成分に変化します。DHT(ジヒドロテストステロン)は直接細胞に働きかけず、毛乳頭にあるアンドロゲン受容体(男性ホルモンレセプター)と結合して増殖抑制因子「TGF-β」を増やします。TGF-βは退行期誘導因子である「FGF-5」というタンパク質に脱毛情報を伝達し、FGF-5が髪の毛を成長期から退行期に移行させてしまうため、抜け毛が増えてしまうというわけです。

 

 

いかがでしょうか、おわかりいただけましたか?

 

これまでのメカニズムをざっくり言うと、男性ホルモン(テストステロン)が5αリダクターゼと結びつきDHT(ジヒドロテストステロン)に変化。DHT(ジヒドロテストステロン)がアンドロゲン受容体と結びつき増殖抑制因子「TGF-β」を生産。それがAGA(男性型脱毛症)の発症。

 

ここまでご理解いただけましたら、世の中に普及するAGA治療の根幹がおわかりいただけます。そうです、無害の男性ホルモン(テストステロン)が酵素の一種「5αリダクターゼ」 と結びつき、DHT(ジヒドロテストステロン)に変化することを抑制すればいいのす。その抑制薬が「フィナステリド」です。フィナステリドを製品化したものが「プロペシア」です。

 

 では最後にもう少し「フィナステリド」を見ていきます。フィナステリドは、DHT(ジヒドロテストステロン)の生産を食い止めるべく5αリダクターゼの活性を弱めます。弱めてくれるのでDHT(ジヒドロテストステロン)の生産量が少なくなり、少なくなるので毛乳頭にあるアンドロゲン受容体との結合量が減り、結果、増殖抑制因子「TGF-β」も減るというしくみです。

 

本日はここまでとします。

次回はこの続きでようやくバナナの皮に含まれる物質「フィトステロール(シクロユーカレノン)」を主成分としたサプリメント「モサイン」を摂取した私を見ていきます。私の薄毛はどうなっていったでしょうか?

 

本日も最後まで読みいただきありがとうございました。